D.H.ロレンスについての大部な評伝三部作を書いた井上義夫さんと、ふとした機会を得て知り合い、それがきっかけで一か月前からロレンスを読み出している。
驚くべき発見の連続で、興奮する毎日が続いている。つい一週間前からは彼の『黙示録論』(ちくま学芸文庫)を読み、彼のキリスト教批判の論理とニーチェのそれとの深い共振性に驚くと同時に、その違いにも興奮を覚える。
井上さんのおかげで、「ニーチェとロレンス」という実に論じるに値するテーマを得た。
朝日出版社が出している叢書「ロレンス研究」を覗いていると、いくつか既にこのテーマを論じている論文を発見。急いで読み、このテーマに自分が介入する余地が十分あると確信。それでいっそうこのテーマに向けてファイトが湧いた。
その一端をすかさず「小思考断章」の部屋に、「ロレンスとニーチェーー考察断片集」としてアップ。これは断続連載してゆくつもり。
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