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遊歩手帳


遊歩するのは街や自然や風景の中ばかりではありません。言葉の中にも、絵の中にも、音や声の中にも、つまり人の魂の中にも、僕たちは遊歩していくのです。遊歩している最中ちょっと手控えしておきたいことに出会うことがあります。あとでゆっくり考えたい、思い出したい、と。そのための手帳がこの「遊歩手帳」です
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2011年8月25日(木)
ロレンスと横光利一

明日、26日、甲南大学で学会「テクスト研究会」のシンポジウム――クロスカルチュラル・リーディングの試みというのがもたれる。
そこで、僕はパネラーの一人として、ロレンスの「薔薇園の影」と横光利一の「ナポレオンと田虫」とをどうクロスカルチュラルに読むかというテーマで、「非意志的な力への視座」という発表をする。
このホームページの「小思考断章」部屋に、その報告レジメ「非意志的な力への視座」と、これを準備するために作った「横光利一の『春は馬車に乗って』ノート」を掲載しておいた。
今年の夏の収穫は、ロレンスを知ったことで、「ニーチェとロレンス」というテーマが僕のなかに確立したことだが、横光利一の発見も収穫の一つに数えられる。これもまた、このシンポジウムにパネラーとして僕を読んでくれたロレンス研究者井上義夫さんのお蔭だ。


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