明日、26日、甲南大学で学会「テクスト研究会」のシンポジウム――クロスカルチュラル・リーディングの試みというのがもたれる。
そこで、僕はパネラーの一人として、ロレンスの「薔薇園の影」と横光利一の「ナポレオンと田虫」とをどうクロスカルチュラルに読むかというテーマで、「非意志的な力への視座」という発表をする。
このホームページの「小思考断章」部屋に、その報告レジメ「非意志的な力への視座」と、これを準備するために作った「横光利一の『春は馬車に乗って』ノート」を掲載しておいた。
今年の夏の収穫は、ロレンスを知ったことで、「ニーチェとロレンス」というテーマが僕のなかに確立したことだが、横光利一の発見も収穫の一つに数えられる。これもまた、このシンポジウムにパネラーとして僕を読んでくれたロレンス研究者井上義夫さんのお蔭だ。
|