写真あるいは写真家の概念が、写真編集ソフト「フォトショップ」によって変わった。このことを写真家のアサヤンから過日教えてもらった。
これまでは、プロの写真家とは、自分で暗室をもち、現像の段階から自分の発明した特殊な現像方法で現像し、焼き付けを秘伝的な仕方でいろいろ工夫し、原版の写真を、新しいハイライトとシャドー、コントラスト、余計なものの画面からの消去、いわゆるデタッチメント作業をとおして「作品」としての写真にまで自分で加工できる人のことであった。
ところが、パソコンとフォトショップソフトの出現で、これらこれまでプロの秘伝領域が、全素人に解放されてしまった。
デジカメで撮る⇒フォトショップでモノクロに簡単に変換もできるし、カラーでもよい⇒パソコン上で写真画面全体をいくつかのパーツに分解⇒それぞれを全体を考えながらいろいろデタッチメントする⇒全体へと再構成する⇒原画とは全く印象が異なるプロ仕様の新しいハイライト・シャドー・コントラスト・余分なものの除去、等々を施した、「作品」としての写真が出現。
ここまでの作業をやって初めて「写真」であり、「写真家」である。撮っただけの段階はまだ入り口で、ここまでやって初めて「写真」となる。
このように概念が変わってしまった!
学生、教職員ならフォトショップの「アカデミー版」が買える。頼んで買ってもらえばよい、8000円弱で標準版が買えるし、プロ専用版も1万円ちょっとで買える。
早速昨日買いました。
このホームページの「記憶瞬間」部屋に載せている写真の幾枚かを近々フォトショップしてみるつもりです。乞うご期待!
|